Instagramが伊豆・箱根・湯河原旅行を変える?角田陽一郎著『「好きなことだけやって生きていく」という提案』(頭から離れない今週の広告) #びゅう
若い層では、Instagramが無敵状態のようです。
この記事に出てくる女子大生たちは、交際相手すらInstagram映えするかどうかで決めるといいます。
「まあでも、好きな人ができたら、元カレの写真は全然なんの躊躇もなく消せます! 切り替えが大切です。「
「ちょっとインスタ載せられないなって人とは、そもそも付き合わないかも。」
「彼氏の写真がアップされている頻度で上手くいっているか、別れそうなのかはある程度わかると思います。」
衝撃的な言葉が多いので、一読をお勧めします。
情報の伝達フォーマットとしてInstagramのインターフェイスが浸透したとき、既存の広告も影響を受けるのか、気にしていました。
以前から、画像や動画がテレビに合わせて横長だったものが、スマートフォンにあわせて正方形や縦長などのバリエーションが増えたのと同じ動きです。
(当初Instagramは正方形画像でしたが、その後、横長の画像にも対応しています)
というわけで、今週見かけた、頭から離れない広告を紹介します。
- Instagramが伊豆・箱根・湯河原旅行を変える?
- 書籍広告『「好きなことだけやって生きていく」という提案』は新聞から電車にシフト?
- 地域フェアが東日本フェアへ(駅ナカコンビニNewDays)
- (番外編)ウルトラマンVS警察署長@祖師ヶ谷大蔵
Instagramが伊豆・箱根・湯河原旅行を変える?
冒頭のInstagramの影響を感じた中吊り広告です。
伊豆・箱根・湯河原への旅行を喚起させるものです。
- 正方形に近い画像が多い
- 画像を大量に掲載
- (料理の写真など)Instragramっぽい画像も
という特徴があります。
旅行の広告といえば、中心となる大きなビジュアルが1枚あるのが定番ですが、この広告ではそこまで大きな差はありません。
さらにInstagramを連想させるのが#(ハッシュタグ)です。
広告のボディにハッシュタグを使っています。
#パワースポット
ぐらいはありそうですが、
#情緒ある温泉街の紅葉
#太陽が海のむこうに隠れる瞬間
はかなり長めです。
それとも、いまどきは長文のハッシュタグもあるのでしょうか。
広告の右側のいわゆる旅行概要は通常のデザインです。
広告のターゲットによっては、画像の使い方はもっと変わりそうです。
JR東日本のツアーブランドである「びゅう」がInstagram風のデザインを使った意味は大きいと思います(初の試みかどうかはわかりません)。
書籍広告『「好きなことだけやって生きていく」という提案』は新聞から電車にシフト?
角田陽一郎さんの著書に『「好きなことだけやって生きていく」という提案』があります。
書店のPOPが積極的で目に留まりました。
そうそうたるメンバーがおすすめしています。
著者ご本人のTwitterアカウントはこちら。
推薦者には、コルクの佐渡島さんも!
そして、驚いたのがこちらのPOP。
「京王線ドア横広告掲出中! 」
書籍広告がドア横の広告を使うケースが増えています。
従来の新聞の書籍広告より、交通広告が効果があるという判断なのでしょう。
新聞への広告掲載が信頼につながるという発想で、「京王線」の車内に広告が掲載されていることが信頼につながるかどうかです。
交通広告の面白さのひとつが、自分の地域以外の情報を知られることです。
地域フェアが東日本フェアへ(駅ナカコンビニNewDays)
JR東日本の駅ナカコンビニのブランドは「NewDays」があります。
JRらしく、ときどき地域の特産グッズを取り扱うのが面白いです。
あるときから地域を限定したフェアが始まりました。
ぼくが覚えているのは「北海道フェア」でした。
何度か「北海道フェア」が続いたあと、「北海道&青森フェア」になり、
ついに「東日本フェア」になりました。
参加エリアが広がったことで、いろいろな特産品がわかる一方で、各都道府県に1商品ぐらいしか取り扱われません。
地域を広げるより、いろんな都道府県を紹介するローテーションもありだと思います。
地域に特化すると、特色が際立ちます。
広告ではありませんが、地域イベントでも同じような工夫はできます。
(番外編)ウルトラマンVS警察署長@祖師ヶ谷大蔵
といっても直接対決ではありません。
この2枚の掲示物です。
・ウルトラマン握手会
・特殊詐欺根絶キャンペーン
この2枚が並んで貼ってあったので、思わず笑ってしまいました。
面白い広告を見つけたら、また紹介します。