メディアミートアップVol.1「メディアで発信することの責任やリスク」で広告主視点で考えたこと
メディアミートアップVol.1「メディアで発信することの責任やリスク」に参加したので、感想を書きます。
集客が必要なイベントなのに、地味なタイトル「メディアミートアップ」から主催者の人柄が伝わってきます。
目次
チケットを数日で売り切れさせた2人の登壇者
150人の有料参加チケットが数日で売り切れたそうです。
注目は登壇者のお二人、ヨッピーさん(@yoppymodel)とBuzzfeedの古田編集長(@masurakusuo)。
司会は主催者の徳力さん(@tokuriki)が自ら担当しました。
会場提供は、ヤフージャパン。
台風が接近するなか、150人入る会場はほぼ満席。
途中で参加者に確認したところ、参加者はほぼメディアのかたか、メディアから仕事をもらっているかたのようです。
わたしのようにブロガーを含めた個人参加のかたは1割もいないようでした。
内容はtogetherで(一部オフレコは除く)
内容は丁寧なTweetが集められたtogetterでどうぞ。一部のオフレコ発言以外はカバーされています。togetter.com
イベントはまずこう始まりました。
徳力「本日のメインテーマは『メディアで発信することの責任やリスク』いろいろと議論が出てきていて、個人的に滅入っている。2人とも昨年末に議論したのだけど、今日はもう少し具体的に話せれば。私からは以上です」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
このあとの引用は、主にのりおさん(@norio_airoplane)のtweetです。
丁寧なtweetありがとうございました。
広告主視点で思ったこと
このイベントは、メディア側のお二人と、中立的な立場の徳力さんが話しているので、広告主や広告会社はほとんどでてきません。
あくまでメディア側から考えるイベントです。
ですが、メディアのビジネスモデル、特に広告収益モデルにおいて広告主の存在は小さくありません。
勝手ながら、広告主に関係ありそうなTweetを抽出します。
ぼくが勝手に判断したものなので、間違っていたらごめんなさい。
テーマ「広告やビジネスモデルはどうあるべき?」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「この議論は長いこと続いている。課金と広告を10年以上いったりきたり。個人的には、人を騙さなければどうでもいいと。継続性の上で黒字なことは大事。あとはメディアが何を目指しているか。人をつなぎたいのであれば無料でやればいい」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「メディアごとに答えが合って良いと思う。BuzzFeedの場合はより多くの人に見てもらいたいから広告モデル。バナーは楽しんでもらうのが難しい。だからスポンサードコンテンツになる。ブランド認知を手伝う」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「メディアごとに答えが合って良いと思う。BuzzFeedの場合はより多くの人に見てもらいたいから広告モデル。バナーは楽しんでもらうのが難しい。だからスポンサードコンテンツになる。ブランド認知を手伝う」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「まず最初に議論しなければいけないのはステマ。なのに我々がPR入れる入れないでケンカしているのは不毛」
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
徳力「ステマやってる人は今日ここにいないからねw」 #メディアミートアップ
徳力「記事広告ががっかり記事なことが多いので、PR入れたくなくなる、みたいな流れになっている気がする。PRがついていても、記事が面白ければぜんぜん関係なくなるんだと思う。いまややこしいのはステマ連中がいるから、PR入れないやつが先に売れる問題」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「BuzzFeedのスポンサードコンテンツは、テレビをイメージしてもらえれば」
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
徳力「ワインとチーズの話がスカパーのスポンサードコンテンツって不思議ですよね(まわりまわって自転車の番組)」 #メディアミートアップ
徳力「日本の記事広告って広告主の作文になってることが多くて、面白くないことが多い。BuzzFeedモデルだと読者のために面白い、ということでわかりやすい」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
ヨッピー「オモコロでは無理矢理こじつけな記事広告がけっこうあるけど、まず読者を楽しませたいってところがある。広告のいいなりになってメディアの読者を失うほうが痛いのではないか」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「いままで一番面白かったネイティブアド。NYTが女性受刑者の待遇が悪いというストーリーを読んでいくと、最後にNetflixの女性受刑者の番組のアドだった。記事がそもそも社会問題に対するニュース。」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
徳力「面白いコンテンツが出てくれば記事広告が読まれるようになる。そうなればもっと良くなるのでは」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
広告主の経験から思うことは、広告の価値は広告のフォーマットが決めるのだろうか、という点です。
タイアップ広告や記事体広告であっても、読者にとって価値のある内容であれば読まれるでしょうし、喜ばれるでしょう。実際、これまでの経験でもそうでした。
いいタイアップを作ればニュースサイトでトップクラスのPVになり、同じ広告枠でもいまいちなタイアップはそれなりの結果になります。
メディアミートアップのなかで繰り返されたキーワード「読者のため」というのは、広告でも同じだと思います。結果で証明されます。
なお、【PR】表記については、表記して【AD】とするのが望ましいと思う派です。
それでもなぜ「広告主の作文」になってしまうのかという点は、答えたいけど、まだ考えがまとまりません(書くかもしれないネタに追加します)。
メディア健全化のためにやるべきこと
最後の質疑応答でぜひシェアしたい点がこのやりとりです。
最後のテーマ「メディア健全化のために1人1人がやるべきことは?」#メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「3つある。まずはお金を出させないようにすること。スポンサー企業になり得るところ、広告代理店は追い出す。読者はシェアしない。兵糧攻め。誰でもできる。シェアしてる友人には、シェアしたらダメだと伝える」 #メディアミートアップ
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
古田「二つ目は攻めていく。ダメならBuzzFeedに通報してほしいw
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
あ、BuzzFeedは楽しいメディアですよ。」 #メディアミートアップ
古田「3つめは、素晴らしい情報で満たしてやること。絶対に正しい医療情報とか」
— のりお 中山記男【公式】 (@norio_airoplane) 2017年7月4日
→医師からコメント:
絶対に正しい医療健康情報って難しい
WELQは入り口としては総論として悪くなかったかも知れないという話も。8割でいい世界もある。医師も適当な人がいる #メディアミートアップ
広告主には、さまざまな広告の提案がきます。なかには、裏技と呼ばれるようなものもあります。
担当者個人としても、不正な広告を選別し、お金を出さないような取り組みができると思います。「御社の競合の○○社も使ってます」といったありがちなセールストークも心穏やかにスルーしましょう。
ぼくもがんばります。
次回予告
今回の投稿を書きながら「このブログのタイトル「マーケティングがわからない」はあまりに残念だと思っています。見直し過程を紹介するか、まったく違う話にするか、考え中です。
書くかもしれないネタ
- なぜ毎日更新するのが大変だったか?
- どうしたら投稿の負荷を減らせるか?
- なぜブログを更新したいのか?
- そもそも何を書きたいのか?
- モデルとする執筆者はだれか?
- なぜブログのプラットフォームを「はてなブログ」にしたか?
- ブログを30日間続けるヒントをTEDの映像に教わった!
- TVの断捨離番組を家族でみたあとの悲劇…
- ヒット編集者から教わった売れる本の三原則
- ブログのタイトル「マーケティングがわからない」のままでいいのか?
- 映画「ファウンダー ハンバーガー王国のヒミツ」で働く価値観を問う
- ブログは書く?投稿?更新?
- 親子でニュースを読むイベント参加レポート
- メディアミートアップで考えたこと
- 江戸東京博物館レポート
- 100回聞けるパソコン教室
- なぜ「広告主の作文」になってしまうのか
- 新卒の採用面接で「10年後の○○業界はどうなると思いますか」の問いは誰のためのもの?