マーケター河原塚の放課後ノート

興味があるキーワード:イノベーション、未来、歴史、雑誌、個人、マーケティング(抜けてた!)※予定と興味があえばイベントレポートを書かせていただきます。※本ブログの内容は、私個人の考えてす。所属する組織・団体とは関係ありません。

メンバーを見極める問いかけ「あなたが知っていることを私に説明してください」

「あなたが知っていることを、私に説明してください。」

と言われたことはありますか?

英語では「Ok now tell me what you know」だそうです。

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最近聞いたこの問いかけについて考えてみます。

新メンバーに業務を説明する

新規事業や会社の立ち上げでは、ペースは様々でしょうけど、事業の成長とともに増員していきます。

新しいメンバーが早く戦力になれるよう、いろいろな工夫をします。

 

重要なことの一つは「共通言語を持つ」ことです。

出身企業や業界によって、同じ言葉でも想像する意味合いは異なります。さらに、理解の度合いも重要です。


例えば、新メンバーに業務を説明するには、どこまで詳しく話す必要があるのかわかりません。これまでの経歴から見当をつけるものの、説明を通してどれくらい知識があるか確認していきます。

 

例えば、

私「○○のこと、ご存知ですか?」

このとき

「はい、知っています。」や「いえ、知りません。」と答えてくれるとスムーズです。前者なら手短に話しますし、後者なら詳しく説明します。

でも

「少しは…」や「ある程度は…」と言われると、謙遜なのか、虚勢なのか、わかりません。まったく知らないわけではないと、こういう表現になるのかもしれません。

 

以前はそれ以上突っ込まずに話を進めていました。

 

あるとき、同僚が新メンバーに業務の説明をしていた時、「少しは…」が出てきました。

すかさず、次の問いかけをしていたのです。

「では、その少しを私に説明してください」

新メンバーは「少しは…」と答えた手前、何か言わなければなりません。

わかっている範囲で説明するので、理解度がよくわかり、より的確に説明ができます。

そして、良くも悪くも、性格や力量がわかります。

  • 「少しは…」をどの程度の理解度で使うのか
  • 物事を理解する際に、何に注目するか
  • 説明力の高低

答え方や質問で、いろいろなことがわかってしまうのです。

 

何かの本で、次のような一文を読んだことがあります。

物事の理解度は、他者に説明できるかどうかでわかる

つまり、この問いかけは、相手がよくわかっていても使えるのです。

 

今後もこの問いかけのような、いい質問を発見したら紹介します。