修理は楽しくなる?(マーケターTK的修理レポート)
「こういうの、男の子は好きだからね。」
目の前の初老の男性が、うれしそうに笑っている。
手のひらには、灰色の円筒状の物体。大きさは親指の第一関節ほど。
この部品が、我が家のビデオカメラの故障原因だという。
家族のイベントで、カメラマンになって走り回るマーケターの河原塚です。
今回は、私の修理体験を紹介します。
ビデオカメラの不調
ビデオカメラが故障しました。
ズームのとき、ピントがあいません。
ピアニストの手元も、運動会で走る子どもの表情もぼけるのです。
撮影できないわけではないので、だましだまし使ってました。
保証期間は数年前にすぎていたし、スマホでも動画は撮れるし、なにより修理費用が高いだろうと。
普及価格帯のビデオカメラで、価格は3万円台でした。
でも、あっさり修理でき、修理費用もかなり安くすみました。
なにより修理が楽しかったのです。
修理に持ち込む
修理の受付拠点(都内は秋葉原のみ)に持ち込むと、修理費用の見込み金額を教えてくれました。
事前に調べてあったとおりの金額(数千円)だったので、修理を依頼。
1週間たたずに修理できたと連絡がありました。
修理されて戻ってくる
引き渡しの担当は、年配の技術者っぽいかたでした。
この担当者のかたが、とにかく笑顔いっぱい。
どこの箇所の部品がどう壊れたのか、丁寧に説明してくれて、カメラを一緒に覗き込んでオートフォーカスが正常に動くのを確認してくれました。
さらに交換した部品を見せながら、男性はある提案をしてきました。
「よかったら、この部品持っていきますか?」
「いいんですか?息子が喜びそうです。」
「こういうの、男の子は好きだからね。」
なんの役にも立たない部品ですが、機械の構造を想像すると楽しくなります。
部品は、やはり息子に好評でした。カメラの中の構造を想像して興奮し、レゴと組み合わせて仮想のカメラを作ったりしました。
もちろん修理したビデオカメラは快調に動いてます。まもなく開催される学校の運動会では、大活躍してくれるでしょう。
交換 OR 修理
昨日書いたアイロンは修理という選択肢はありません。機能としては、交換か、新品の購入でいいのです。
一方、ビデオカメラはたまたま修理ができました。しかも楽しく。
どちらがいいというわけではありませんが、ビデオカメラを修理できたとき、どこかホッとしました。
子どもの頃からしつけられてきた「ものを大切にする」という価値観に合っていたのでしょう。
なにより、交換してくれたおじさんが、ほんと、いい笑顔だったんです。