書評を書けなくて「○○」と「○○」を読んだ(書評ライティングVol.2 読む工夫)
書評を書くには、まず本を読まなければなりません。
読書は好きなので苦にならないのですが、一文が長い、前置きが長い、説明がまわりくどい本は苦手です。
何が言いたいのかわからず、読書力が尽きてしまいます。
でも、あるものを読んだらかなり改善されました。
「目次」と「要約」を読むようにしたのです。
なぜ、目次と要約を読んだら書評が書けるようになったのか、説明します。
眠れないときは、難しい本を読めばいい。
そんな話を聞いたことありませんか?
書評サイトのライターなのに、眠気に勝てないマーケターの河原塚です。
わたしが難しいと思う本の共通点は、
- 一文が長い(翻訳本は、関係代名詞のせいかもしれませんが)
- 前置きが長い
- 説明が回りくどい
私の読解能力が低いだけかもしれませんが…。
書評サイトのライターたるもの、どんな難解な本でも諦めるわけにはいきません。試行錯誤の上、2つの対策で、難しい本に限らず、読書が楽になりました。
結論です。
「目次」を読んで構造を理解し、「要約」で他人の読解力を借ります。
というわけで、書評ライティング・シリーズ第二弾は、読み方の工夫として「目次」と「要約」の活用方法を紹介します。
「目次」は頼れる地図
読書が難航する理由の一つは、読んでいても本がどこに向かってるか、わからないときです。
深い森をイメージしてください。
あなたは森を抜けようとして、足早に奥へ向かいます。
しばらく歩いたら、分かれ道に出くわしました。
行く先を示す立て札を見る限り、右に向かうのが妥当そうですが、左のほうは見通しが良さそうです。
こんな時、地図があれば…。
そうなんです。
本にはありがたいことに「目次」という名の地図がついています。
すぐに森に踏み込まずに、しっかり目次に目を通すのです。
こんなヒントを予め知っていたら、深い森=難しい本にも足を踏み入れられます。
- 全体でどれくらいの難所があるのか(章立て)
- どんな名所や名物があるのか(見出し)
- 自分の興味がある場所があるか(キーワード)
最近の本には、章ごとのまとめがついてることもあります。
ところどころ休憩して装備を確認しつつ、進めるのです。
具体的には、「目次」を三度声を出して読み、気になる箇所にふせんを貼っておきます。
わかりづらい箇所があれば、目次に戻り、どこに向かってるのか、確認しながら読んでいます。
一方、ときどき「目次」があっさりしていたり、逆に難解なときもあります。
そういうときは、奥の手を使います。
「要約」は頼れるベテランガイド
地図である「目次」はしっかり読み込んだはず。
でも「目次」が省略しすぎていてわけがわからなかったり、森があまりに深くて身動きができないこともあります。
森をすでに踏破したベテランガイド「要約」に頼る時です。
要約は、全体の構造を地図以上にわかりやすく説明してくれます。
ビジネス書の要約サービス・要約サイト
現在、ビジネス書の要約を提供するサービスがあります。
本の要約サイト flier(フライヤー) 有料(一部無料でも閲覧可能)
「BOOK-SMART」ブック・スマート | 厳選新刊ビジネス本の要約・書評サイト 有料
ビジネス書の書評・要約まとめサイト bookvinegar-ブックビネガー 無料
見知らぬ土地や異国を旅するなら「地図」や「ガイド」に頼るのは当たり前です。
同じように、初めての本を読むなら「目次」や「要約」を頼りにしてみてはどうでしょうか?
書評を書くには、まず本をしっかり読むことから始まります。