書評を書けなくて「○○」を読んだ(書評ライティングVol.1「型」のすすめ)
書評を書けるようになりたい。
ここ数年、ずっともがいてきました。文章術の本を何冊も読んで脱落し、書いてはボツにする繰り返し。
しかし、ある方法を試し、一気に楽になりました。
大量に「書評」を読んだのです。
なぜ、書評を読んで書評を書けるようになったのか、説明します。
こんにちは。書評はもちろん、日々文章を書けずに七転八倒しているマーケター河原塚です。
ところでこんな画像を見たことはありませんか?
(出典はこちらの記事です)
ビジネス書の書評サイト「美女読書」といいます。
現在、わたしはこの書評サイトにライターとして参加しています。
といっても、最初の半年間は、なかなか書評は書けず、月に1本書けたらいいほうでした。
どうにかしようともがいてもがいて、あるものを読んで一気に変わったのです。
2018年3月は、3本の書評を書けました。しかもその月のランキング(投稿数、PV数、シェア数の3部門)で高い評価を得たのです。
結論です。
書評を書けるようになりたくて、ひたすら「書評」を読んだのです。
そして自分にあった「型」を見つけて、書評を書けるようになりました。
書評は何を書くものなのか?
なぜ書評が書けないだろうか?という疑問から出発しました。
よく考えたら、そもそも「書評」は何を書くものか、わかっていなかったのです。
書評の目的はなんでしょうか?
ぼくは『本と読者との出会いを作る』ことだと思っています。
では、どうやったら読者を増やせるでしょうか?
何が書かれていたら、本を読みたくなるでしょうか?目次や要約でしょうか?
答えを探すために、 ひたすら書評を読みました。
ビジネス書を紹介しているウェブサイト
- 書評の記事一覧 | ライフハッカー[日本版]
- ダ・ヴィンチニュース | 読みたい本がここにある 文芸書が強いです
- HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる! 蘊蓄が半端ないです
-
美女読書 当然ですね
書評が掲載されている非ウェブメディア
これらを使って、200冊以上の書評を読みました。
特に、ウェブサイト上の書評は、テキストをWordファイルにコピー&ペーストし、画像などを全て削除してから印刷。
プリントアウトした紙に、どんな内容が書かれているか、書き込んでいったのです。
次第に、自分自身が読みたい!書いたい!と思った書評の構造が見えてきました。
私が本を読みたくなる書評の「型」(2018年5月版)
導入
本のなかで特に印象が強かったシーンを描写
目的・背景
本が書かれた目的や背景(著者の紹介になることが多い)、誰に向けて書かれた本なのかを紹介
切り口・立場
どういう切り口や立場で書評を書くか宣言。
例えば、組織のマネージャーの視点から、というように。
本文
重要な箇所の引用と、その箇所について深堀り
この引用と深堀りを数回繰り返す
読後どうするか
今後、そして読後、自分は何をするか?何を変えるか?宣言
という「型」が、いまの自分が求める「書評」だと気付いたのです。
「型」が決まると楽になる
「型」が決まると、本を読む際に、アウトプットに必要な要素を選びながら読むようになりました。
情報を取捨選択する基準ができたので、じっくり読む箇所と、軽く読み飛ばす箇所を、すぐに判断できるのです。
おかげで、読む時間も短縮できるようになりました。
もし書評を書けずに困っている方は、まずたくさんの書評を読んで、自分にとって最適な「型」を探してみてはどうでしょうか?
次号予告
「型」以外のテクニックも、書評ライティングシリーズとして、数回に分けて紹介する予定です。