マーケター河原塚の放課後ノート

興味があるキーワード:イノベーション、未来、歴史、雑誌、個人、マーケティング(抜けてた!)※予定と興味があえばイベントレポートを書かせていただきます。※本ブログの内容は、私個人の考えてす。所属する組織・団体とは関係ありません。

「あなたの知らないデジマの世界」でThought Leadership(ソートリーダーシップ)を教わった(主催テクノロジー・ネットワーク)

あなたの知らないデジマ(デジタルマーティング)の世界がある、と言われたら、マーケターとしては聞きに行かねばなりません。

主催は、テクノロジー・ネットワークという団体で、テクノロジーに関するネットワーキングを行っているそうです。

ちなみにこんな方にお薦めとのこと。

テクノロジーに携わる中で、最新のマーケティングの考え方(つまりデジタル含む)を理解したい人、これから着手する人、見直したい人。マーケターに限定はいたしません!

technwdigmktg2017.peatix.com

3人のプレゼンと1人のファシリテーション

本日は、3人の講師によるプレゼンテーションと、パネルディスカッション&QAセッションが行われました。講師の方のテーマは、「テクノロジー」に関する注目のトピックスの紹介だったり、「テクノロジー」を一般の方にどうつないでいくかの事例だったり、「テクノロジー」に対処しなければならない組織運営の考え方など、様々でした。

講演の一部を紹介します。

デジタルマーケティングにおける技術トレンド、注目トピックス

講師はティーリアムジャパンのカントリーマネージャーの安藤 嘉教さん。5つの注目トピックスを取り上げました。

  1. デジタルトランスフォーメーション
  2. シンプルカスタマービュー
  3. リアルタイム
  4. アノニマス(匿名)へのアプローチ
  5. データガバナンス GDPR対応

デジタルトランスフォーメーションは、Amazonの成長の裏で、閉店していくアメリカの小売業の存在があります。もはや、どの業種でも、デジタルに取り組むのは急務ということでしょう。

リアルタイムの議論は面白く、企業体どころか、業務の担当者ごとにリアルタイムが異あり、それぞれにあったリアルタイムを提供する必要があるそうです。

Tealium | ユニバーサルデータハブとエンタープライズタグ管理

テクノロジーが生活者とつながるためには

講師は、博報堂ケトルのプランナー畑中 翔太さん。

「デジタルテクノロジーのHumanize(人間化・人肌化)」の事例としてヘッドマウントディスプレイ「FOVE」で視線でピアノを演奏できるようにした、肢体不自由児向けユニバーサルピアノシステム 「Eye Play the Piano」を紹介してくれました。

www.youtube.com

Eye Play the Piano | 博報堂ケトル

実践!「B2B Digital Marketingをゼロから率いることになったら」  

講師は、KDDIの中東 孝夫さん。

2016年8月にKDDIの法人部門のソリューションマーケティング部の部長に就任してからの約1年のチャレンジを紹介してくれました。大きく3つの取り組みをされたそうです。

  1. 組織ミッションの定義
  2. コミュニケーションの量
  3. チェンジマネジメント

その中で特に印象的だったのが、Thought Leadership(ソートリーダーシップ)と1on1(ミーティング)です。

まず、Thought Leadershipの定義は

「あるカテゴリー」で獲得されるリーダーシップイメージを指す。

というものです。

その分野でリーダーであると認識されることで、取引にもプラスの効果を得るというマーケティングの考え方です。

その獲得のために、オーソライズされたメディアの評価を得ることの重要性を教えてくれました。

 

そして、組織をまとめるために実施した「1on1ミーティング」の話もよかったです。外資系から日本企業に、いきなり責任者に就任という難しい状況。

顔を合わせる頻度と回数を重視する「1on1ミーティング」を実施するという合理性にしびれました。

 

その他にも、組織運営での工夫や、デジタルトランスフォーメーションの物差しとも言える「デジタル成熟度モデル」など、がっつり聞きたかったのですが、時間切れだったのが残念。

いずれにせよデジタル化の取り組みの貴重な体験を共有いただきました。

最近公開されたばかりのインタビューもオススメです。

itpro.nikkeibp.co.jp

そのあと、アドビシステムズの熊村 剛輔さんのファシリテーションのものと、パネルディスカッション&質疑応答タイム、そして懇親会がありました。
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ファシリテーターの熊村さん。

講師の皆さん、運営の皆さん、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。