ブログのタイトルを考える旅路へ(前編・名前の悲劇)
いまのブログのタイトル「マーケティングがわからない」はさすがにひどい気がしてきた。
謙虚なつもりだったが、わからないと言っておきながらマーケティングについて書くのは矛盾している。
試行錯誤の結果、「 」に変更した…と書くつもりが、まだ決まっていない。
最初は簡単に苗字の後半、あだ名でよく使われたZUKA(づか)とブログをくっつけようと思っていた。しかし、ぼくはこの名前の持つ悲劇を忘れていたのだ。
試行錯誤はかなり長く、詳細に紹介する。時間のある方以外は目次を使って、うまく飛ばし読みしていただけるとありがたい。
- ブログのタイトルの考え方
- ブログ仲間たちのブログタイトルにヒントをもらう
- ぼくという発信者の属性を挙げてみる
- 自分とブログの位置づけ
- 「○○マーケターの○○手帖」
- 「淹れたて」の四文字にゆれる
- 次号予告
ブログのタイトルの考え方
というわけで、今回はブロガのタイトルを考えてます。
名前とブログとの組み合わせ
まず、自分の名前とブログを組み合わたものを軸に考えてみます。
苗字の後半でもあり、あだ名でよく使われるのが「ZUKA」です。
ヅカと読みます。
そこにいわゆるブログ「BLOG」をくっつけるとZUKABLOGになります。
ここに装飾を加えて、それらしいタイトルにしていけば。
と思ったそのとき、記憶が蘇ってきました。
ZUKABLOGとは、関西に本拠地を持ち、地名を名前に冠した歌い劇を演じる集団、○塚歌劇団のファンによるブログの通称なのです。
あまりのビッグネームなので、違うネーミング方法を模索します。
(これが長い旅路の始まりでした)
発信者の属性を使う
気をとりなおして、スタンダードな方法から試していきます。
ひと昔前によく見かけたのが「渋谷で働く○○」というスタイル。
前者は地名や社名、働く領域、後者は職種や肩書きを記載します。
ドラクエ風でいえば「アレフガルドで働く勇者」、時代劇なら「江戸城で働くお庭番」などが考えられます。
ぼくなら「渋谷で働くマーケター」となりますが、このタイトルを使ったブログを書いてました。
そもそも、渋谷で働くマーケターはたくさんいるでしょう。
発信者の属性を使う問題点は、前後の単語を汎用的なものにするほど、ありがちで興味を起こさないタイトルになります。
かといって精度を上げていくと「渋谷三丁目のスタバで妄想する中年マーケター」となると、まったく近づきたくありません。
ユニークさとリアリティは別物です。
メッセージの傾向を示す
発信内容に強い方向性が必要ですが、ぼくにはそれほどポリシーはありません。
横文字(英語)を使う
例えばドラクエ風なら「No Quest, no life」。
これはかっこいい。でも「No Marketing, no life」は発信する情報を一気に引き上げてしまいそう…。
マーケティング命!ってことですから重すぎます。
行き詰まってきたので、ブログ仲間のタイトルを並べてみます。
ブログ仲間たちのブログタイトルにヒントをもらう
こういう時に便利なページがあります。
ブログ更新仲間の投稿をまとめて見られるのです。
Blog Game – ブログを書き続ける企画 まとめ読みサイト
そこからブログタイトルを引用すると、
- Kazu IIDA
- Learning Web
- odajinの日記
- yukon life design
- きづきくみたて日記
- ギブギブン
- フジイユウジ::ドットネット
- マーケティングがわからない
- 小さな編集長の雑感(限定版)
ということでした。
名前やニックネームを使ったり、仕事の分野(Learning、きづき、編集など)のキーワードを加えたり、それぞれに工夫しててます。
ブログの位置づけを、日記や雑感と定義したいるのもよさそうです。
というわけで、初心に戻って「発信者の属性を使う」を掘り下げてみます。
ぼくという発信者の属性を挙げてみる
これまでのぼくの経験やあだ名を使ってみます。
古傷を掘り起こし、とても悲しい気持ちになるのでパス。そもそもインドの話やバックパッカー経験を書くブログではありません。あくまで現状から考えなくては。
「声は江川、顔は伊良部で直球人生なマーケターのブログ」
よく言われたんです。
でも、声や外見の特徴を伝えるためとはいえ、人の名前を借りるのはよくないです。
江川さんの野球中継も最近は見かけないので、わかる人も限定されます。
「イースター島のモアイに向かって叫びたい元合唱団員のブログ」
イースター島には行きたいけど、発信する内容と関係ないです。
「マーケター放浪記」
マージャン放浪記そのまんまです。かなり疲れがにじんでます。
発信者だけでは、なんだかわからないので、もうひと工夫します。
自分とブログの位置づけ
自分は何者なのか?問われたときには、やっぱり「マーケター」を使いたいです。象徴的なキーワードと組み合わせて「○○マーケター」で考えます。
一方、ブログの位置づけには、尊敬する花森安治さんが手がけられた「暮しの手帖」にあやかり「手帖」を使いたいです。
読者にわかりやくて、ためになるブログを目指すべく、「○○手帖」とします。
「○○マーケターの○○手帖」
前者に入るキーワードの候補を挙げます。
「中年」…リアルですが、まったく人を引き寄せる感じはしません。むしろ遠ざけてしまうでしょう。
「妄想」…否定できません。せめて、空想や無想にしたいところですが…。
「アナログな」…世の中、デジタルマーケティングで騒がしいので、逆にアナログに張るのもありです。でも、実際はアナログもデジタルもどちらも使います。そろそろ分けるのもなくなり、うまくつなげたり、使いこなす方向に行くでしょう。
「放課後」…かつて「放課後の少年」のようだと言われました。あやかって放課後だけ使うのもありです。
続いて後者も考えます。
「脳内」…物理的な手帳ではなく、頭の中をアウトプットしたものの意味を持たせられます。
「黒い」…確かに愛用している陰山手帳は黒いカバーです。でも、悪いことが書いてありそう…。
「青黒い」…筆記用具はほとんど万年筆です。愛用しているLAMYのSafariは、万年筆としてはリーズナブルですが、機能性が高く、お気に入りです。
特に、インクのブルーブラックと呼ばれるインクが大好きです。しかし腹黒いと誤解されそうです。
「妄想」…前者でも使っていますが、再度使ってみます。「妄想手帖」って、読むのが怖いです。
こうしてたどり着いたのが、
「放課後マーケターZUKAの妄想手帖」でした。
しかし、意外なキーワードが目に飛び込んできました。
「淹れたて」の四文字にゆれる
コンビニのレジで見かけた文字が、妙に気に入ってしまったのです。
広告の現場でも、クライアントの妙なこだわりに困ることがあります。ぼくはクライアント側なので困らせるほうですが…。
気に入った理由は、
- 紅茶と珈琲が好きでよく自分で淹れることと
- 淹れるというプロセスがブログの内容について考えるときに似ていること
- 活きのいい内容を書く気分になりそう
等などいろいろこじつけられます。
というわけで、突然ですがブログのタイトルを
「淹れたてマーケティング手帖」とします。
なお、ブログの説明文で
「放課後マーケターZUKAがほぼ毎日書いてます」と補足します。
以上、ブログのタイトルの見直し過程を紹介しました。
と書き終えたつもりでしたが、やっぱり引っかかります。
「淹れたてマーケティング手帖」は、ツッコミどころや笑えるポイントが足りません。キレイすぎるのです。
しかも「淹」と「帖」が読みづらいし、検索もしづらいそうです。
とりあえず、このアプローチでは結論が出ませんでした。
違う方向で考え直します。
次号予告
次号こそ、ブログのタイトルを決めます。
初めて3000文字を超えました。